運動療法を行う際のポイント
できるだけ毎日行う
全身の関節を動かすようにする
痛みの強いときはやらない
無理に曲げたり、伸ばしたりしない
リウマチ体操を参考に行う
ゆっくりと動かすようにする
竹内勤監修「患者のための最新医学 リウマチ」p139,高橋書店 2015 より参考に作成



日常生活について
Q: 暮らしの中で関節に負担をかけないためには?暮らしの中で関節に負担をかけないためには?
A: 物を持ったり体を支えたりするときは、肘や肩などの大きな関節を使うようにしましょう
関節への過度な負担は、変形を進める原因になります1)。そのため、日頃から関節に負担がかからない姿勢や動作を心がけることが大切です。特に手の指や手首などの小さな関節は負担がかかりやすいので、肘や肩などの大きな関節を活用しましょう。
また、和室での生活は、立ったり座ったりする動作が洋室での生活と比べて関節に大きな負担がかかります。そのため、椅子に座る、ベッドで寝るなど「洋式の生活環境」に整えていきましょう2)。座ったときは、肘をついたり足を組んだりせず3)、良い姿勢を心がけるようにしましょう。
1) 山中寿監修「関節リウマチのことがよくわかる本」p70-71, 講談社 2015
2) 竹内勤監修「患者のための最新医学 リウマチ」p162-171, 高橋書店 2015
3) 林泰史監修「スーパー図解 関節リウマチ」p134, 法研 2013



山中寿監修「関節リウマチのことがよくわかる本」p71, 講談社 2015 より参考に作成
Q: 長時間同じ姿勢でいるのはよくないの?
A: 同じ姿勢を続けると特定の関節に負担がかかるため、こまめに体を動かしましょう
関節を保護するためには「安静」が重要ですが、体を動かさない日が続けば関節周辺の筋肉が衰え、関節機能の悪化につながります1)。症状が落ち着いたら家事や仕事など普段通りの行動を心がけ、活動量を増やしていきましょう2)。通勤や買い物、散歩に出かけるだけでも運動になります。
また、長時間同じ姿勢を保とうとすると特定の部位への負担が増加します1)。デスクワークや読書をするときは、ときどき体を動かして休憩をとりましょう。
1) 林泰史監修「スーパー図解 関節リウマチ」p120-121, 法研 2013
2) 山中寿監修「関節リウマチのことがよくわかる本」p70-71, p74-75, 講談社 2015



林泰史監修「スーパー図解 関節リウマチ」p121, 法研 2013 より参考に作成
Q: 運動はできるの?
A: 炎症が治まっていれば運動はできますが、関節に負担をかけないよう注意が必要です
炎症がほぼ治まっている寛解状態であれば、テニスやゴルフなどのスポーツを行うことができます。疲れすぎやケガには十分注意しましょう。
関節リウマチに対する運動療法は、関節の可動域(動かせる範囲)や筋力を維持するために行います1)。医師や理学療法士から運動の仕方について指導を受けたら、その後は毎日の暮らしの中で続けていきましょう2)。過度な運動はかえって関節の状態を悪化させるため、無理のない範囲で楽しみながら取り組みましょう。
1) 山中寿監修「関節リウマチのことがよくわかる本」p74-75, 講談社 2015
2) 竹内勤監修「患者のための最新医学 リウマチ」p138-143, 高橋書店 2015
運動療法を行う際のポイント
できるだけ毎日行う
全身の関節を動かすようにする
痛みの強いときはやらない
無理に曲げたり、伸ばしたりしない
リウマチ体操を参考に行う
ゆっくりと動かすようにする
竹内勤監修「患者のための最新医学 リウマチ」p139,高橋書店 2015 より参考に作成

Q: 感染症を予防するためにはどうしたらいいの?
A: うがい・手洗い、マスクの着用を習慣にし、必要に応じて予防接種を受けましょう
感染症予防の基本は手洗い・うがいです1)。帰宅してすぐ、食事の前などは手を洗いましょう。人の多い場所に行くときは、マスクを着けます。また、インフルエンザの予防にはワクチンが有効です。患者さんだけでなく家族全員で予防接種を受けましょう。高齢の患者さんでは肺炎球菌の予防接種も受けておくようにしましょう。
免疫力が低下した状態では、皮膚の常在菌が体内に侵入して感染症を起こすこともあります。深爪にならないようにし、切り傷や虫刺されなどは清潔に保つよう注意しましょう。
1) 山中寿監修「関節リウマチのことがよくわかる本」p40-41, 講談社 2015
山中寿監修「関節リウマチのことがよくわかる本」p41, 講談社 2015 より参考に作成

Q: 食事で気をつけることはあるの?
A: 食事療法はありませんが、服用中の薬によっては影響が出る食材があるため主治医に相談しましょう
関節リウマチに食事療法はありませんが、バランスよく栄養をとることが大切です1)。量は少なくても、偏食せずいろいろな食品を組み合わせるようにしましょう。
炎症や発熱の影響でタンパク質の分解が活発になるほか、安静によって全身の筋肉量が落ちやすいため、良質なタンパク質をとるようにします。また、関節リウマチでは骨粗しょう症や貧血を合併しやすいため、カルシウムや鉄を多く含む食品を献立に取り入れましょう。
1) 竹内勤監修「患者のための最新医学 リウマチ」p172-174, 高橋書店 2015
抗リウマチ薬について
抗リウマチ薬によっては、サプリメントや健康食品類により効果が変化するものがあります。そのため、それらを摂取したいときは主治医へ相談するようにしましょう2)。
2) 日本リウマチ財団編「リウマチ患者さんのQ&A第2版」p90-91, 社会保険研究所 2017
竹内勤監修「患者のための最新医学 リウマチ」p172-173 より参考に作成

Q: 普段から気をつけたほうがよいことはあるの?
A: 喫煙中の方は禁煙し、体重の増えすぎ・減りすぎに注意しながら健康的な生活を送りましょう
喫煙は、治療効果に悪影響を及ぼすほか、肺の病気や心臓病などの合併症リスクを高めます1)。十分な治療を行うためにも禁煙しましょう。
太りすぎは関節の負担を増やし、生活習慣病の発症につながりますが、一方で、痩せすぎだと感染症にかかりやすくなります。適正な体重を保つように食事量や内容、活動量を見直しましょう。
免疫の働きを補い、合併症を防ぐためにも、十分な睡眠と食事をとり健康的な生活を送ることが重要です1)。関節は冷えないよう保温し、入浴などで温めるようにしましょう2)。
1) 山中寿監修「関節リウマチのことがよくわかる本」p86-87, 講談社 2015
2) 林泰史監修「スーパー図解 関節リウマチ」p72, 法研 2013
歩きやすい靴を選ぶポイント
ヒールの高さは2~3cm以下
かかとや土踏まずをサポートできる
靴底が厚い
靴の中で足の指を曲げたり動かしたりできる
靴の中に中敷きがあるもの
竹内勤監修「患者のための最新医学 リウマチ」p176-178, 高橋書店 2015 より参考に作成
2026年9月作成 / JP-CZ-2500060_2